「トリートメントやヘアオイルをしっかりつけているのに、毛先がバサバサで引っかかる」「ブラシを通すと毎回プチッと切れてしまう」。
過度なブリーチや縮毛矯正でのヘアダメージに限らず、定期的な白髪染めやカラー、パーマを繰り返している髪でも、こうした深刻な絡まりやもつれに悩む方が増えています。
実はこの状態、髪からの「限界のサイン」かもしれません。なぜケア剤が効かなくなるのか、その理由と解決法を分かりやすく解説します。
トリートメントをつけても絡まりが治らない理由
髪の表面には「キューティクル」というウロコ状の硬い組織があり、外部の刺激から内部を守るバリアの役割を果たしています。
健康なキューティクルは油分になじみやすく、トリートメントの成分がしっかり吸着して滑らかな手触りを作ります。
しかし、度重なるカラーやパーマなどの薬剤・熱ダメージでキューティクルがボロボロに剥がれ落ちると、コーティング成分そのものが髪にくっつけなくなってしまいます。
どれだけ高価なトリートメントや重いオイルを塗り重ねても手触りが良くならないのは、そもそも成分が定着する土台が失われているためです。
引っかかる毛先を放置するとどうなる?
保護膜であるキューティクルを失った髪は、シャンプーやドライヤーをするたびに内部の栄養(ケラチンタンパク質)が外へ逃げ出してしまいます。
中身がスカスカになった髪は強度がガクンと落ち、指を通しただけでも簡単に切れ毛(断毛)を起こします。
さらに、ちぎれた毛先からさらに奥へと傷みが進み、絡まりや広がりがどんどん上のほうまで広がっていく悪循環に陥る危険があります。
改善への一番の近道は「傷んだ毛先のカット」
髪は肌と違って細胞が死んでいるため、一度壊れてしまったキューティクルが元の状態に再生することはありません。
トリートメントをしても滑らかさが戻らない部分は、すでに髪を守る機能を完全に失っています。
無理に残して毎日のブラッシングで引きちぎってしまう前に、美容室で引っかかる毛先を適切に切り落とすことが大切です。
傷んだ部分を取り除いてあげるだけで、日々の引っかかりやストレスはなくなり、シャンプーやドライヤーの扱いやすさも劇的に変わります。
もっと詳しく知りたい方はこちらのコラム記事をお読みください↓
髪が絡まる・引っかかる原因と改善法!手触りや櫛通りを整える素髪ヘアケア
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監修・執筆:森下 秀彦(毛髪科学の専門家)
薬剤メーカーでの研究開発とサロンで第一線の美容師としての経験を経て、ヘアケア理論とケミカル技術の両面に精通した毛髪のスペシャリスト。プロ向けの技術セミナーや美容専門誌のケミカル特集記事などの活動や、群馬大学元教授との共同研究や特許技術の開発など、科学的根拠に基づく革新的なダメージレスプロセスを提唱し続けている。
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