「髪が傷んでいますね。」
美容室でそう言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。
でも、実際にはどこを見て「傷んでいる」と判断しているのか、詳しく説明されたことは少ないかもしれません。
多くの方は、
ツヤがない
パサつく
指通りが悪い
このような見た目や手触りでダメージを判断しています。
もちろん、それも一つの目安です。
しかし、美容師が見ているのは、それだけではありません。
美容師として多くの髪に触れてきたDO-Sでは、「本当に傷んでいる髪」はもっと違うところから判断しています。
結論
髪のダメージは、見た目だけでは判断できません。
ツヤがある髪でも、大きく傷んでいることがあります。
逆に、少しパサついて見えても、実際には健康な状態を保っている髪もあります。
美容師は、髪の反応や質感、薬剤への反応など、さまざまな情報を総合して髪の状態を判断しています。
だからこそ、見た目だけでヘアケアを選ぶと、本来必要のないケアを続けてしまうこともあるのです。
「ツヤがある=健康な髪」ではありません
鏡を見ると、
「今日は髪のツヤがある」
「昨日よりきれい」
そう感じる日もあるでしょう。
しかし、そのツヤは髪そのものが健康だからとは限りません。
近年は、
ヘアオイル
洗い流さないトリートメント
サロントリートメント
髪質改善メニュー
などによって、一時的にツヤや手触りを良く見せることができます。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただし、それだけで髪の内部まで健康になったとは言えません。
美容師は「見えている髪」と「本来の髪」を分けて考えています。
美容師はここを見ています
① 濡らした時の髪の反応
実は、一番わかりやすいのが濡れた状態です。
濡らした瞬間に、
異常に絡む
ゴムのように伸びる
ベタっと張り付く
こうした髪は、内部までダメージが進んでいる可能性があります。
② 乾くスピード
健康な髪は比較的均一に乾きます。
しかしダメージが大きい髪は、
ある部分だけ乾かなかったり、
逆に毛先だけ極端に早く乾いたりします。
これは髪内部の状態が均一ではないためです。
③ 弾力
美容師は髪を軽く引っ張っただけでも、
弾力があるか、
ハリが残っているか、
すぐに感じ取ります。
これは長年、多くのお客様の髪に触れてきた経験だからこそ分かる感覚でもあります。
④ 薬剤への反応
カラーやパーマをすると、
健康な髪と傷んだ髪では薬剤の反応が大きく違います。
染まり方
色の入り方
薬剤の浸透
軟化の速度
美容師は施術中にも髪の状態を確認しています。
手触りだけでは判断できない理由
最近のヘアケア商品はとても優秀です。
傷んだ髪でも、
手触りを良くしたり、
ツヤを出したりすることはできます。
そのため、
「サラサラだから健康」
とは限りません。
むしろ美容師は、
手触りが良すぎる時ほど慎重に髪を見ています。
本来の髪なのか。
それとも表面が整っているだけなのか。
そこを見極めることが大切だからです。
なぜなら、この見極めは美容室でのカラーやパーマ、縮毛矯正の仕上がりにも大きく影響するからです。
例えば、本当はダメージが大きい髪を健康だと判断してしまえば、薬剤が効きすぎてしまうことがあります。
反対に、必要以上に傷んでいると判断してしまえば、カラーが染まりにくかったり、パーマや縮毛矯正が思うように仕上がらなかったりすることもあります。
美容師にとって髪の状態を正しく見極めることは、きれいに仕上げるためだけではなく、髪への負担を最小限に抑えるためにも欠かせない技術なのです。
DO-Sが大切にしている考え方
DO-Sでは、
髪をごまかすことより、
髪本来の状態を知ることを大切にしています。
本当の髪の状態が分からなければ、
本当に必要なヘアケアも分かりません。
それだけではなく、
美容室でのカラーやパーマ、縮毛矯正も、その髪に本当に合った施術を選ぶことが難しくなります。
だから毎日リセットし、
美容師が触れば素直な髪の状態が分かる。
そんな「すっぴん髪」を目指しています。
それは見た目だけではなく、
髪そのものと向き合い、その髪に本当に必要なケアや施術を選べる状態をつくるヘアケアです。
よくある質問(FAQ)
Q. ツヤがあれば健康な髪ですか?
必ずしもそうではありません。ツヤはヘアオイルやトリートメントなどで一時的に変化することがあります。髪そのものの健康状態とは別に考える必要があります。
Q. 美容師は触っただけで傷みが分かるのですか?
長年の経験を積んだ美容師は、弾力や引っ掛かり、濡れたときの反応など、複数の要素から総合的に判断しています。
Q. 自分でダメージを見極める方法はありますか?
手触りだけでは難しいですが、濡れたときに極端に絡む、ゴムのように伸びる、乾き方に大きなムラがある場合は、一度美容師に相談することをおすすめします。
まとめ
髪のダメージは、鏡に映る見た目だけでは判断できません。
美容師は、濡れた状態や弾力、乾き方、薬剤への反応など、さまざまな情報をもとに髪の状態を見極めています。
その見極めは、ホームケアだけでなく、カラーやパーマ、縮毛矯正の仕上がりや髪への負担にも大きく関わっています。
だからこそ、一時的なツヤや手触りだけにとらわれず、「髪そのものの状態」を知ることが大切です。
DO-Sが目指しているのは、髪をごまかすヘアケアではなく、髪本来の状態と向き合うヘアケアです。
美容師が本当に見たいのは、コーティングで整えられた髪ではありません。
その人の髪が、本来どんな状態なのか。
それを正しく見極められてこそ、カラーやパーマ、縮毛矯正は本来の力を発揮します。
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✍️ 執筆者プロフィール
森下 遼也(もりした りょうや)
株式会社DO-S企画 代表取締役/元美容師
美容師としての現場経験を経て、現在は株式会社DO-S企画の代表取締役としてDO-Sブランドの運営に携わる。
DO-S開発者である父・森下秀彦のヘアケア理論を受け継ぎながら、「それ、本当に髪にいい?」をテーマに、シャンプー・トリートメント・ヘアダメージなど、一般的なヘアケアの常識を元美容師の視点から分かりやすく発信している。
Instagramでは、「りょうや|髪の常識を疑う元美容師」として、コラムよりも気軽に読めるヘアケア情報を発信しています。
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