「ダメージ補修」
「内部補修」
「髪が生き返る」
ヘアケア商品や美容室の広告では、このような言葉をよく見かけます。
髪が傷んでも、良いトリートメントをすれば元通りになる。
そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
では、本当に髪は修復するのでしょうか?
今回は、美容師が知っている**「髪の修復」**について分かりやすく解説します。
結論
一度傷んだ髪は、元の状態には戻りません。
少し驚かれるかもしれませんが、
これは特別な考え方ではなく、
美容師や毛髪科学では昔から知られている髪の特徴です。
もちろん、
「トリートメントは意味がない」
という話ではありません。
大切なのは、
"修復する"という言葉の意味を正しく知ることです。
なぜ髪は修復しないの?
私たちの皮膚は、
傷ができても時間が経てば治っていきます。
これは細胞が生まれ変わり、
自分で修復できるからです。
しかし髪は違います。
髪の毛は、
頭皮から生えてきた時点で
すでに生命活動を終えた組織です。
つまり、
自分で傷を治す機能はありません。
一度失われたキューティクルや、
ダメージを受けた内部構造が、
自然に元へ戻ることはないのです。
では、トリートメントは意味がないの?
もちろん違います。
トリートメントには、
たくさんの大切な役割があります。
例えば、
・指通りを良くする
・髪の表面を整える
・摩擦を減らす
・乾燥を防ぐ
・まとまりやツヤを出す
毎日のヘアケアには欠かせない存在です。
しかし、
これらは
傷んだ髪そのものを元通りに修復しているわけではありません。
髪を扱いやすくし、
ダメージを受けにくい状態へ整えることが、
トリートメント本来の役割なのです。
「修復」と「扱いやすくする」は違う
ここが一番誤解されやすいポイントです。
トリートメントをすると、
手触りが良くなり、
ツヤも出ます。
すると、
「髪が治った」
と感じるかもしれません。
しかし、美容師は見た目だけで髪の状態を判断しません。
以前の記事でもご紹介したように、
濡れた時の反応や、弾力、薬剤への反応など、髪そのものの状態を見ています。
👉 詳しくはこちら
「美容師は何を見て『髪が傷んでいる』と判断しているの?」
見た目がキレイでも、
内部にはダメージが残っていることも少なくありません。
だからこそ、
「キレイに見える髪」
と
「ダメージが少ない髪」
は、
必ずしも同じではないのです。
関連記事
DO-Sが大切にしているヘアケア
DO-Sでは、
「髪を修復する」
という考え方よりも、
これ以上傷ませないこと
を大切にしています。
毎日のシャンプーで、
余分な皮膜や汚れをリセットする。
必要以上にコーティングして
髪をごまかさない。
そして、
今の髪の状態を知ったうえで、
必要なケアを行う。
これが、
DO-Sが長年大切にしてきたヘアケアの考え方です。
まとめ
髪は、
一度傷んだら自然には元へ戻りません。
だからこそ、
「修復する商品」を探すことよりも、
これ以上ダメージを増やさないことが、
本当のヘアケアにつながります。
トリートメントは、
髪を扱いやすくし、
毎日のダメージを減らすための大切なアイテム。
そして、
髪の状態を正しく知ること。
それが、
長くきれいな髪を保つ第一歩になります。
本当のヘアケアをもっと知りたい方へ
DO-Sでは、髪を一時的にきれいに見せる「誤魔化すヘアケア」ではなく、髪本来の状態を知り、できるだけダメージを増やさないヘアケアを大切にしています。
今回の記事に関連する内容を、こちらでも詳しく解説しています。
▶「髪に良いこと」をしているのに髪が傷むのはなぜ?
DO-Sが考える「すっぴん髪」とヘアケアの基本
▶ トリートメントで髪は治らない?傷みが修復できない理由
「DO-Sヘアケアコラム」より関連記事
▶ ヘアトリートメントは髪を傷めます!
「場末のパーマ屋の美容師日記」より髪のダメージ・シャンプー・トリートメント・カラー・パーマなどについて、美容師目線でさらに詳しく解説しています。
▶ ヘアダメージの原因はなに?一度傷んでしまった髪は絶対に治りません!
「DO-S美容師向けコラム」より一般向けの記事より一歩踏み込んだ、薬剤や毛髪ダメージについての専門的な情報はこちら。
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✍️ 執筆者プロフィール
森下 遼也(もりした りょうや)
株式会社DO-S企画 代表取締役/元美容師
美容師としての現場経験を経て、現在は株式会社DO-S企画の代表取締役としてDO-Sブランドの運営に携わる。
DO-S開発者である父・森下秀彦のヘアケア理論を受け継ぎながら、「それ、本当に髪にいい?」をテーマに、シャンプー・トリートメント・ヘアダメージなど、一般的なヘアケアの常識を元美容師の視点から分かりやすく発信している。
Instagramでは、「りょうや|髪の常識を疑う元美容師」として、コラムよりも気軽に読めるヘアケア情報を発信しています。
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